歯と口のトラブル

口が渇くのは加齢?それとも病気?

口が渇くのは加齢?それとも病気?

クローバー歯科豊中駅前アネックス 歯科医師 中西 洋介

お口の中が乾いた状態を「ドライマウス(口腔乾燥症)」といいます。ドライマウスの原因は年齢、生活習慣、病気の可能性など、様々ですのでご説明します。

ドライマウスの原因となる生活習慣

ドライマウスには日常的な習慣も大きく影響します。ドライマウスかな?と思ったら、一度ご自身の生活習慣を見直してみましょう。注意していただきたいチェックポイントは以下の通りです。

1.コーヒーや紅茶、お茶などをたくさん飲んでいないか?

お茶

コーヒーや紅茶、お茶などはカフェインが多く含まれており、利尿作用があります。これらを多く飲むことでお口の乾きが進行します。

2.毎日適量の水を飲んでいるか?

水

水分が不足すると唾液の分泌不足を引き起こします。お茶などのカフェインが含まれているものではなく、水を飲むことを習慣づけましょう。

3.口呼吸をしていないか?

本来人間は鼻呼吸です。口呼吸の癖があると、唾液で潤っているはずの歯や歯茎が乾燥してしまい、虫歯や歯周病の原因になります。また、歯が乾燥すると汚れが付きやすくなりますし、黄ばみの原因にもなってしまいます。

4.毎日アルコールを摂取していないか?

アルコールにはカフェインと同じく利尿作用があります。また、体内のアルコールを分解するためには水が必要なので、アルコールをよく飲む人は脱水状態になりやすいです。

5.喫煙の習慣はないか?

たばこ

タバコもニコチンの利尿作用で水分不足につながります。

6.数種類の薬を日常的に服用していないか?

くすり

お薬の中には知らないうちに唾液腺に悪影響を与えているものがあります。

思い当たる点がある方ほど日常的に口内が乾きやすい状態になっており、虫歯や歯周病のリスクも高い状態です。唾液の分泌が減ると、食べ物を嚥下する時に誤嚥する可能性もあり、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。まめな水分補給で口内を潤すことをこころがけましょう。

唾液は十分に出ていますか?

唾液は1日に1~1.5リットルほどの量が分泌されます。しかし、年齢を重ねることで分泌量は低下する傾向があり、70代では若い人の半分以下になるといわれています。

唾液の分泌が減る要因として、加齢以外ではストレスや更年期障害による自律神経の問題、唾液腺の疾患、糖尿病や肝疾患、薬の副作用などが考えられます。女性の場合は閉経による女性ホルモンの低下も唾液の分泌量が低下する原因として指摘されています。

ドライマウスを自覚している人ってどのくらいいるの?

厚生労働省の調査によると、口のかわきを自覚している人は60歳代まではそれほど多くはありませんが、70歳以上になると急増します。

65~74歳は10.9%、75~84歳は06.9%、85歳以上は17.4%の人がドライマウスを自覚しています。※平成28年歯科疾患実態調査(厚生労働省)

ドライマウスは治療出来る?

歯科大学4校などが524人の高齢者(65~85歳)に対して共同で行った大規模な調査では、口の中が乾燥することよって不自由を感じている人は42%、常に不自由を感じている人は9%もいました。

しかし、その中でドライマウスの治療を受けていた人は、わずか8%でした。ドライマウスだと感じていても、治療を受けている人がほとんどいないという結果になっています。

ドライマウスの治療では加齢以外の要因として、全身の健康状態や生活環境、生活習慣に問題があれば、毎日の生活からこれらの問題を取り除くことを行っていきます。

加齢に伴って萎縮した唾液腺でも、唾液の細胞自体はは多く残っていることが多いため、味覚刺激、機械的刺激などの刺激によって、唾液の分泌を促すことができます。

対処療法としては、歯医者での口腔ケアや歯のクリーニング、保湿剤(オーラルウエット、オーラルバランスなど)の使用、口の周囲の筋力アップをはかるための様々な筋機能訓練、入れ歯の作製などを行っていきます。

口が渇く原因は加齢か病気かに関するQ&A

唾液の分泌量が減る主な要因は何ですか?

唾液の分泌量が減る要因としては、加齢、ストレス、更年期障害、唾液腺の疾患、糖尿病や肝疾患、薬の副作用などが考えられます。女性の場合は閉経による女性ホルモンの低下も唾液の分泌量が低下する原因として指摘されています。

ドライマウスは治療可能ですか?

ドライマウスは治療が可能です。対処療法としては、歯医者での口腔ケアや歯のクリーニング、保湿剤の使用、口の周囲の筋力アップのための筋機能訓練、入れ歯の作製などが行われます。また、加齢に伴って萎縮した唾液腺でも、味覚刺激や機械的刺激によって唾液の分泌を促すこともできます。

ドライマウスになりやすい生活習慣はありますか?

ドライマウスになりやすい生活習慣として、以下の点が挙げられます。
・カフェインを多く含む飲み物(コーヒーや紅茶、お茶)を過剰に摂取すること
・適量の水分を摂らないこと
・口呼吸をすること
・アルコールを過剰に摂取すること
・喫煙をすること
・複数の薬を日常的に服用すること

まとめ

口が渇くのは加齢?それとも病気?

ドライマウスの原因には、加齢の他に様々な生活習慣が関係していることをご説明しました。ドライマウスになりやすい生活習慣を一つひとつ改善していけば、お口の中の乾燥は改善しますので、出来そうなものから習慣を変えていきましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科豊中駅前アネックス・矯正歯科
院長 中西 洋介

2015年 昭和大学 歯学部卒業。日本口腔外科学会。日本有病者歯科医療学会。日本口腔内科学会。

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クローバー歯科豊中駅前アネックス