詰め物・被せ物

歯の詰め物が取れたあとの歯が黒いのは虫歯ですか?

歯の詰め物が取れたあとの歯が黒いのは虫歯ですか?

歯の詰め物が取れてしまった後、鏡で歯を見ると黒くなっていることがあります。このような場合、どういう理由が考えられるかについてご説明します。

詰め物が取れたあと歯が黒くなっていると虫歯になっている可能性がある

詰め物が経年劣化したために、詰め物が黒くなる可能性があります。歯も黒くなっていたとすれば、二次虫歯が疑われます。

詰め物の下には歯の象牙質があり、象牙質は歯の表面のエナメル質と違ってやわらかいため、虫歯の進行が速いです。そのため、詰め物が取れたあとの歯が黒くなっている場合は、出来るだけ早く歯医者を受診して、詰め物が取れたあとの治療を受けましょう。

詰め物は何故取れてしまうの?

過去に虫歯治療で詰めた詰め物が取れてしまいやすい方がおられます。その反面、一度も取れたことのない方もおられます。取れやすい方は、どうして取れてしまうのでしょうか?

詰め物が取れてしまう理由として、以下のようなことが考えられます。

  1. 詰め物の下が虫歯になった
  2. 経年劣化している
  3. 歯ぎしりや食いしばりによる詰め物の歪み
  4. 詰め物の形が歯に合っていない

1.詰め物の下が虫歯になった

詰め物の下が二次虫歯になっている場合、接着していた歯の面が虫歯で溶けてしまって被せ物が取れることがあります。

二次虫歯が起こる原因は、詰め物と歯の間の隙間から虫歯菌が内部に入ってしまったり、詰め物と歯の段差の部分が虫歯になって、詰め物と歯が接している部分に虫歯が広がっていったということが考えられます。

保険診療の銀歯の場合、歯と銀歯の間に接着剤による隙間が出来やすく、自由診療のセラミックと比べると二次虫歯のリスクが高いといわれます。

2.経年劣化している

詰め物を歯に詰めてから何年も経って詰め物自体の材料が劣化したり、接着剤の劣化などによって取れてしまう場合があります。主に保険治療の銀歯やレジンでよく起こります。

3.歯ぎしりや食いしばりによる詰め物の歪み

歯ぎしりや食いしばりの癖があるために、詰め物が強い力で揺すられて歪んで変形して取れてしまう場合があります。この場合は、歯ぎしりや食いしばりの癖を治さない限り、何度でも詰め物が外れる可能性があります。

4.詰め物の形が歯に合っていない

詰め物を作る際の歯型取りの不備などで、詰め物が歯にぴったりと合っていない状態で接着してしまったということが考えられます。

本来ならば詰め物を歯に接着する前の試適の段階で、合っていないことに気づき、詰め物を作り直さなければなりません。しかし、外れてしまった段階では、最初に詰め物を歯に詰めた時に、形が合っていなかったのかどうか、知る術がありません。

二次虫歯を予防するためには?

虫歯や歯周病予防のためには、歯の定期検診が欠かせません。特に二次虫歯は見た目からはわからない場合が多いですし、神経を取っている歯の場合は痛みも感じないために、二次虫歯が見つかった時には虫歯がかなり進行しているという場合も多くあります。

定期検診では、毎回歯垢や歯石を取るクリーニングを行いますので、歯の表面から細菌を減らすことが出来、虫歯や歯周病が予防出来ます。虫歯が疑われる場合はすぐにレントゲンを撮る等の検査も可能ですので、二次虫歯を起こさないために、ぜひ定期健診をお受け下さい。

歯の詰め物が取れたあとの黒い部分は虫歯かに関するQ&A

歯の詰め物が黒くなる原因は何ですか?

歯の詰め物が黒くなる原因はいくつか考えられます。まず、詰め物が経年劣化して材料が変色したり、接着剤が劣化した結果、黒ずんで見えることがあります。また、詰め物の下が二次虫歯になっている場合にも黒く見えることがあります。さらに、詰め物が歯にぴったりと合っていなかったり、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合にも歪んで見えて黒くなることがあります。

詰め物が取れた後の黒い部分は虫歯なのでしょうか?

詰め物が取れた後の黒い部分が虫歯かどうかは一概に言えません。黒くなっているからといって必ずしも虫歯とは限りません。取れた詰め物の下にある歯の状態を確認する必要があります。もし取れた詰め物の下が虫歯になっている場合、再度詰め物をするか、他の治療方法を検討する必要があります。

二次虫歯を予防するためにはどうすればよいですか?

二次虫歯を予防するためには、定期的な歯の検診と適切なケアが必要です。定期的な歯の検診では、歯医者が虫歯の早期発見を行い、適切な治療を行うことができます。また、自宅での歯磨きや口腔ケアも大切です。歯磨きは朝晩しっかり行い、歯間ブラシやフロスを使って歯の間も清潔に保つようにしましょう。さらに、定期的な歯のクリーニングもおすすめです。

まとめ

歯のキャラクター詰め物が取れた場合は、なるべく早く治療を受けましょう。取れた詰め物をそのまま歯に接着し直すだけで済む場合と、更に歯を削って詰め物を作り直さなければならない場合があります。

内部で二次虫歯になっていて、虫歯がかなり深くまで達している場合は、神経を抜く治療が必要になるときもあります。象牙質の虫歯の進行は早いため、虫歯かも?と思われた時は、すぐに歯科の受診をおすすめします。

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この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科豊中駅前アネックス・矯正歯科
院長 中西 洋介

2015年 昭和大学 歯学部卒業。日本口腔外科学会。日本有病者歯科医療学会。日本口腔内科学会。

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クローバー歯科豊中駅前アネックス