矯正歯科

マウスピース矯正中にスポーツをする時の注意

マウスピース矯正中にスポーツをする時の注意

マウスピース矯正中に運動やスポーツをする際には、安全に行えるように、いくつか気を付けなければいけない点があります。マウスピース矯正中の運動についての注意点についてご説明します。

マウスピース矯正中における運動のメリット

運動

運動はストレス解消や体力維持に役立ちます。マウスピース矯正中でも運動によるメリットを受け取ることができます。

適度な運動は、血流を良くし、全身の健康を促進します。また、運動することによるポジティブな心理効果は、矯正治療中のストレスを軽減するのに役立ちます。

  • ストレス解消・・運動によるエンドルフィンの分泌は、ストレスの軽減に効果的です。
  • 体力維持・・定期的な運動は、体力維持に必要です。矯正治療中も体を動かすことで、全身の健康を保つことが出来ます。

運動やスポーツをする際の注意点

マウスピース矯正中も運動をすることは可能ですが、いくつかの注意点を守ることが重要です。これにより、矯正治療中のスポーツによるトラブルを避け、効果的に運動を楽しむことができます。

1. マウスピースの取り扱い

スポーツをしている間もマウスピースは口内に装着したままにしてください。しかし、激しく競技者の身体やボールなどがぶつかるようなコンタクトスポーツを行う場合は、マウスピースを損傷から守るため、スポーツ用マウスガードの併用を検討しましょう。

2. 激しい運動のリスク

激しい運動やコンタクトスポーツをする際には、マウスピースが外れるリスクや、口内を傷つける可能性があります。可能であれば、矯正治療中は過度な衝撃を避けるスポーツを選ぶことをお勧めします。

3. 運動前後の水分補給

運動による脱水を避けるため、適切な水分補給を心掛けてください。マウスピースを装着していると、口が乾きやすくなることがあります。清潔な水をこまめに摂取し、口内環境を健やかに保ちましょう。

マウスピース矯正中でも安全に出来るスポーツや運動

マウスピース矯正中でも安全に楽しめる運動はたくさんあります。ここでは、特に推奨されるスポーツの例をいくつかご紹介します。

ウォーキング

身体への負担が少なく、どこでも気軽に行える運動です。マウスピースの装着による不便を感じることなく、心地よい運動ができます。

ヨガ

精神的なリラックス効果が高く、体の柔軟性やバランスを向上させます。激しく身体を動かすことがなく、強い衝撃が少ないため、マウスピース矯正中に適しています。

水泳

水の抵抗を利用した全身運動であり、関節への負担が少ないといわれます。

これらの運動は、マウスピース矯正中でも安心して取り組むことができるものです。自分の好きな運動を見つけ、健康維持に役立てましょう。

マウスピース矯正中にリスクの高いスポーツ

マウスピース矯正中には、特に注意が必要なスポーツがいくつかあります。これらのスポーツは、口腔内への衝撃や、マウスピースの損傷、そして矯正治療への悪影響のリスクが高く、矯正治療中はお勧めできないものです。

コンタクトスポーツ

コンタクトスポーツは、選手間の物理的接触が発生するスポーツで、以下のようなものが含まれます。

ラグビー

ラグビーは身体的接触が高いことが特徴で、選手はタックルやスクラムなどで身体に直接的な衝撃を受けることが多いです。これにより、マウスピースや口腔内に損傷を与えるリスクが高まります。

ボクシング

ボクシングでは顔面への打撃が頻繁に発生します。このような直接的な衝撃は、マウスピースの破損や、装置が口腔内に損傷を与える原因となり得ます。

格闘技

柔道、空手、テコンドーなどの格闘技も、顔面への衝撃が予想されるため、マウスピース矯正中は避けた方が良いでしょう。

リスクの高いスポーツ

怪我のリスクが特に高いとされるスポーツも、マウスピース矯正中は避けるべきです。

スケートボードやインラインスケート

転倒のリスクが高く、顔面を含む身体の様々な部分に怪我を負う可能性があります。

バスケットボールやサッカー

これらのスポーツも身体接触が多く、偶発的な顔面への衝撃や、転倒によるリスクがあります。

安全対策

これらのスポーツを行う場合は、以下のような安全対策を講じることが重要です。

専門のマウスガードの使用

スポーツ用マウスガードは、衝撃から歯を保護するために設計されており、マウスピース矯正中にスポーツを行う際にも有効です。可能であれば、矯正歯科医と相談し、矯正装置に合ったマウスガードを用意しましょう。

リスクの低いスポーツを行う

矯正治療期間中は、リスクの低いスポーツや運動に切り替えることを検討しましょう。

マウスピース矯正中のジム通い

健康のためにジム通いをしている方がマウスピース矯正を始めた場合、特に問題はありません。しかし、歯を食いしばるような内容のワークアウトの際には、強い力をかけすぎてマウスピースが壊れることもありますので、お気をつけください。

運動後のマウスピースのケア

運動後は、マウスピースのケアに注意を払い、マウスピースを清潔に保つ必要があります。

清潔に保つ

運動後は、マウスピースを取り外し、専用のクリーナーや水で丁寧に洗浄しましょう。これにより、汗や細菌の蓄積を防ぎ、マウスピースを清潔に保つことができます。

適切なケアの方法

マウスピースを外して洗った後、直ぐに再装着しない場合は、専用のケースに保管してください。直射日光や高温を避けることで、マウスピースの変形や劣化を防ぐことができます。

定期的に検査を受ける

運動を定期的に行う場合は、マウスピースの状態をこまめにチェックし、歯にしっかりとフィットしていない場合は、歯科医師による調整を受けることが大切です。これにより、矯正治療の効果を最大限に引き出すことができます。

運動後のケアを怠ると、マウスピースが原因で口内環境が悪化する可能性があります。適切なケアを心掛けることで、健康な口内環境を維持しましょう。

まとめ

マウスピース矯正中に運動をすることは、体力維持やストレス解消に効果的です。しかし、マウスピースの取り扱いや運動後のケアを怠ると、治療効果に影響を及ぼす可能性があります。

矯正治療中にスポーツを行う時の注意点と推奨されるスポーツを参考に、矯正治療中でも安全に楽しく運動を続けてください。

この記事の監修者
医療法人真摯会 クローバー歯科豊中駅前アネックス・矯正歯科
院長 中西 洋介

2015年 昭和大学 歯学部卒業。日本口腔外科学会。日本有病者歯科医療学会。日本口腔内科学会。

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クローバー歯科豊中駅前アネックス